九重山

市民の登頂を待つ久住山


久住山                                                      中岳



 報告者   :  中廣正典 
 山  名 九重山(大分県)  山行名 市民秋山登山下見
 ルート 牧ノ戸峠・・・沓掛山・・・西千里浜・・・久住山・・・中岳・・・北千里浜・・・諏蛾守越・・・長者原
 山行日  平成23年6月3日(金)−5日(日)  天候  晴れ
 参加者  CL :  中廣 SL : 丸山

男性 : 隅谷   女性 : 吉津

合計 : 4名  
 ルート概略図とコースタイム
 
 山行報告

当初の予定では5月27日〜29日実施としていた。しかしながら例年と異なり五月での梅雨入り、更には台風接近と云った事態に急遽延期の決定をする。台風が去り1週間後の実施を決める。その間幹事二人の都合が悪くなりS氏にピンチヒッターを依頼、受けて貰う。その後M氏の都合が付き、結局4人で下見を実施した。

27日19時南港で待合わせ。スムーズに乗船し施設等を確認する。19時55分出航。

28日7時45分別府港着。レンタカーで牧ノ戸登山口へ移動。天候に恵まれ且つミヤマキリシマのシーズンを迎え、登山客は老若男女かなりの人で溢れていた。トイレ、準備体操の後出発。   沓掛山山頂からは久住山頂と由布岳が見える。本番も天候に恵まれる事を皆で改めて念じました。ミヤマキリシマも蕾が大半だが少しは赤紫の花を見る事が出来た。例年より1週間以上開花は遅れているようだ。本番並みのペースで進み、西千里浜に来る。正面に久住山、左手に星生山、ここからの景色を秋山登山のポスターにする予定でいる。ちょうど12時前に久住分れに到着、お腹も減って来て昼食。ここで久住山をバックに集合写真が撮ったらいいかな、と思う。


沓掛山で慎重にコースの確認
 
 西千里浜から久住山を望む

ここから150mを登って久住山頂に至るが、砂利・小岩が多く結構登り甲斐がある。山頂からは360度の展望が楽しめる。が、中岳はここからは見えない。一旦久住分れ近くまで下り中岳を目指す。途中の御池に疲れた身体に癒しを感じる。ここまで来ると中岳山頂が見える。

御池から中岳方面
 

足元は悪くなくひと踏ん張りして九州本土最高峰の中岳、ここでも360度の展望があり素晴らしい。ミヤマキリシマの宝庫、大船山の方を見るも残念ながらよく分からない。
出来たら天狗ヶ城経由で久住分れに戻りたいと思っていたが、山頂からの下りはかなり厳しそうなので登りと同ルートを下る。久住分れから北千里浜へ下るルートは本山行で一番注意を要す箇所のようだ。ガレ場で油断するとズルズルと直ぐに滑る。雨の場合このコースは止めた方が

良いかも、と思う。北千里浜の左手の硫黄山からはガス噴気があり、硫黄の匂いが鼻を衝く。時にはガス滞留もあるらしい。勿論麓の方には草木も生えていない。そうこうして間もなく諏蛾守越に至る。久住分れからは下りだけと思いきや、100m程の登りが待っていた。しかしこれも九重名残の登山って感じで、三俣山へのルートもある避難小屋に至る。

時間の制約もあって、立ち休みしただけで長者原への道を急ぐ。ただここからの下りも砂利と小岩のガレ場で何とも滑りやすい。油断すると直ぐにズルッと行く。要注意だ。慎重に下る。その後は広い林道と低木の道を特に問題無く長者原に至る。

久住分れからは牧ノ戸峠行きのバスに乗る為少々急いだが、本番で後1時間余裕を持てば中々面白いコース設定になるのではないかと思える下見になった。

レンタカーを返し18時半乗船。本番時の食事等を確認しながら乾杯。

10年程前に牧ノ戸峠〜久住・中岳を往復した事があり、左程のことは無いと思っていたのだが、北千里浜・諏蛾守越を回ると結構歩き甲斐のあるコースだと思えた。秋の青空の下、紅葉に染まる中、清々しい山歩きになりそうだ。沢山の皆さんの参加を大いに期待します。
 
写真提供:中廣さん、隅谷さん